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2008年10月04日

ぐるりのこと

ぐるりのこと
「ぐるりのこと」 監督(脚本)橋口亮輔 主演:木村多恵 リリー・フランキー  2008年 日本

観たのは夏の盛りの頃、桜坂劇場で。
「リリー・フランキーってどんな女の人?」って聞いて
中学生の娘をずっこけさせてしまいました。
「知らなすぎるんだってば。お母さんは!知らないのにこの映画観ようと思うわけ?」
「だから、予備知識を得ようとしてるしてるんじゃない」「・・・」

リリー・フランキーって作家なんですね。
そういえば映画も小説のようだった・・
彼の演じ方って絶妙でよかった(翔子を演じた木村さんは迫真だった)。

法廷画家とか誕生死とか、普段あまり語られない所に光を当てています。
背景は地下鉄サリン事件や東京・埼玉連続少女誘拐殺害事件等々
バブルがはじけた90年代。

身内の自殺・失踪・交通事故死など、
皆それぞれ背負ったり抱えたりしているものが、もっと小さくても、あるもの。

夫婦は娘の誕生死を経験するんだけど、
その後翔子が徐々にうつになっていく描写は、痛い・・イタイ
うつを患った事はないけれど、自分のことのようでドキドキしました。

カナオがクモをつぶしちゃった時に翔子は爆発するんだけど、この嵐の晩の、
大事なシーンがリアルに丁寧に愛情を持って描かれていていいです。

夫婦がとにかく「向き合って」乗り越えていく過程が胸に染み込みます。
やや適当たよりなげな(実はこだわり屋?)夫カナオがまっすぐな妻をしっかり支えていく。
その過程はカナオの成長の過程でもあって、ウツクシイ。

子は鎹(カスガイ)と言いますが・・この映画は鎹がない夫婦の一対一の真剣勝負。
秀作!いい映画でした。



オマケ)
翔子が夜中に見ていた日本画の画集が伊藤若冲(ジャクチュウ)だったのは、
個人的に興奮しました!(今年、友人宅で見せてもらったので!)

翔子が制作してできあがったきっぱりとして鮮やかなお寺の天井画
私もあの天井の下に寝転がって天井画を観賞したいなあびっくり




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Posted by まあやん at 14:39│Comments(2)趣味(映画)
この記事へのコメント
こんにちは
ワタシこの映画未見なんですが
リリーさん昔から好きなんでとても見たいなあと
思っているんですよね。
(彼の絵は苦手なんですが。。)
木村多恵さんって心が病んでる役をよく演じてますが
そういう役って難しそうなのに
キャラづくりがすごく上手ですよね。
↑のリサイクル
私は何もかもまとめて数ヶ月に一度
リサイクル業者に出してます。
トイレットペーパーがもらえるので
ちょっとお得感と分別&梱包せずにすむし
家までとりにきてくれるので
楽ちんですよ〜
前回は9個ももらいました(溜め過ぎ。。。)
Posted by chichichichichichi at 2008年10月10日 11:56
chichichiさん☆
ほう~彼は絵も描くんですか?
私、リリー・フランキーの役柄、今でもよく思い出して
反芻していますよ。
ファンだったらますます必見ですね。
木村多恵は撮影中、休憩時間とかも翔子役になったままで
なりきって入った状態で演じる女優のようです。
経験や気持ちがわからなければ演じられないこんな風にと思いましたが、監督が自身の体験を演出に活かしたと知って納得しました。

ほほう~業者に出すという手、知りませんでした。
実際にリサイクルされる確立もその方が高いかもしれませんね。
Posted by maryan at 2008年10月10日 19:03
 
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