2009年02月20日
おくりびと

「おくりびと」 監督:滝田洋二郎 出演:本木雅弘 山崎努 末広涼子 130分 2008年 日本
評判高いと聞いていましたが、ほんとうによかったです。
‘死’というものの意味と‘仕事’というものについて
改めて見直すことが出来る、心を打つ映画です。
死に立ち会う仕事のひとつに「納棺師」があったのですね。
普段は知ることのない仕事ですし、日本固有の職業でしょうか。
ご遺体を遺族の前で、清拭し、着物を着せ、化粧をし、旅支度を整える・・
その一連の所作の美しさは心に沁みます。
主人公と師匠と妻と周辺数名の他は、
何組ものご遺体とその遺族が登場するという特殊な設定。
人の数だけ死の形があるわけで、
どれもその人の生涯ただ一度かつ最後の儀を
尊厳を持って執り行う納棺師。
山崎努と本木雅弘の演じる納棺師が素晴らしかった。
私もあんな風に最後は清められたいものだとホンキで思いました。
私は一枚で足りましたが、ハンカチは2,3枚あった方が安心です。
頻繁に泣かされ頻繁に笑わされるのです。
ウィットに富んだ笑いも随所に盛り込まれていて
人生泣き笑い・・心豊かに生きたいものだと
観客は映画館を後にする・・
うーん。映画としての出来もとってもいい。
舞台の庄内平野の雪景色ナド‘日本の風景’の中、
本木雅弘の弾くチェロが生(セイ)の息吹のようでもあり。
彼は本当に弾いてましたかが、この映画のために特訓したのでしょうか!
ところで、芸能関係無知な私は
主人公が本木雅弘という人だと知ったのは
映画のエンドロールを見た時です。
観ている間は全く先入観なく「おーこの役者すごくいいじゃないか」
と新人発掘の喜びでも感動してたんでした。

Posted by まあやん at 14:20│Comments(2)
│趣味(映画)
この記事へのコメント
本木君は、もう40代だけど、顔のラインがまったく崩れてない。
日本人って、様式美を追求したら世界一じゃないかな。
茶の湯も、お葬式も、相撲も、裁判、議会も、様式の世界だよね。
日本人って、様式美を追求したら世界一じゃないかな。
茶の湯も、お葬式も、相撲も、裁判、議会も、様式の世界だよね。
Posted by MM at 2009年08月18日 19:18
MMさん☆
なるほど!え!裁判、議会も!ですか。そっかあ。
この映画、その後アカデミー賞ということで、大勢の人が観ることができてよかったです。
なるほど!え!裁判、議会も!ですか。そっかあ。
この映画、その後アカデミー賞ということで、大勢の人が観ることができてよかったです。
Posted by maryan at 2009年08月18日 20:17